会頭挨拶
年頭のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては、令和6年の新春を晴れやかにお迎えの事と存じます。
今年の干支は甲辰(きのえたつ)です。その意味を調べてみると、「甲」は優勢であることを表し、まっすぐに堂々と立つ大木を表しています。「辰」は十二支の中で唯一の架空の生き物で龍(竜)を意味します。水や海の神として祀られて、自然の躍動を象徴する、強靭な力を持つものであります。「龍が現れると、めでたいことが起こる」と伝えられています。この2つの組み合わせである甲辰には、「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」といった、心強い年になるそうです。
昨年は、阪神タイガースがオリックスとの日本シリーズを制し、38年ぶりの「あれ」に沸きました。更にJリーグでの神戸の優勝も重なり関西に多大な経済効果をもたらしました。また、ワールドカップラグビーの熱戦の数々は日本選手の活躍だけでなく、このスポーツの持つ「ノーサイド」、試合が終われば敵も味方もない精神を尊く感じました。それは、激化するイスラエル・パレスチナ問題、さらに混迷するウクライナ情勢を戒める、平和へのメッセージだと思います。
さて、日本商工会議所は創立100周年記念として、「全国商工会議所からの30年後の未来へのメッセージ」を取りまとめました。私見ですが、たとえば道州制、市町村合併等の行政区分の見直しがあっても、当会議所が何らかの形で存続し、会員や地域に寄り添う存在でありたいと発信しました。
また、事業継続や承継、「THINK GLOBAL, ACT LOCAL」はいかなる業種でも必須となる。さらに、文化や伝統、技術など地域や企業として伝承しなければいけないものが多々あります。環境の変化に柔軟に対応し、守り残すもの、変えるものを見極める視点が持続的な発展の鍵になるでしょう。
短期的には、コロナ後の資金繰り対策、事業承継、人手不足、中心市街地活性化等の課題があります。引き続き、3つの基本姿勢を念頭に、
- 会員満足度の向上
- 会員拡大及び財政改善・・・知恵と工夫で対応し、それでもダメなら汗をかく
- 職員の育成・・・会員の皆さんに信頼される、人財となる
会員の皆様に寄添いながら、課題解決にチャレンジしていきたいと思っています。
引続き、会員各位のご協力をお願いするとともに、本年が会員皆様にとって健康で、さらなる成長の年となることをご祈念申し上げます。
会頭 正田 隆